信州 聖山(ひじりやま)のnuurの森に、森の図書館を作りたいと思っている。
そんな話をしていたら、本好きの友人たちが掃除や引っ越しの度に、本を寄贈してくれ、まだ図書館は出来ていないのだかすでに蔵書がたくさん集まってきている。
そんな寄贈本の中にこの本があった。
最近、少し時間の余裕が出来たので、気になる本をあれこれ購入したので、これから読む本が数冊待っているのだが、これは今読まなければいけない気がして、読みはじめた。
マイケル・J・ローズの著書は度々、ネットショップのリコメンドで表示されて、気になっていたものの手を出せずにいたのだが、あぁぁ、これは、必読の書であった。
この本は一冊の本として完結していますが、すでに出版されている『魂の絆(Journey into Pneness)』『魂との対話(Talking with Nature)』と並ぶ三部作の姉妹編でもあります。今mで以上に、自然と深い関係を持つために、私は自然と向き合うもの、対話するものではなく、自然への参加者、自然そのものになることを要求されたのです。それは私にとって簡単なことではありませんでした。私はメタフィジカルな現実、つまり物質界を超えた目には見えない現実へと追いやられたのです。自ら進んで入っていった現実ではありません。しかし、内なるレベルにおいては、もうすでに深く関わっていたのに、そのことを知らなかったのです。私たちは、はっきりとした運命・目的をもってこの地球にきているのですが、人間の姿になるとそのことを忘れてしまいます。生命は、私たちをそのゴールへ向かわせようと、私たちを追いやり、仕向けようとするのですが、私たちはそのことから逃れようと必死になってしまいます。
自然は、巨大なパワーを持っています。私は大会の中で泳ぐ一匹の蟻になったように苦しみました。途方もない自然の力が、隠された大いなる自然へと、物質界を超えたメタフィジカルな空間へと私を運び、私自身をオープンにさせたのです。私がその大いなる自然の力に身をゆだねるには、そう時間はかかりませんでした。、
この本は「すべでの生命地のつながり」への探求です。この探求において分離は偽りであることを学びました。著者である私と読者であるあなたは、この本をともに分かち合うことで、意識においてつながっているのです。個々の存在ではありますが、意識において分離はありません。私が思いがけず経験した自己実現への旅は、私に自然の内なる側面・次元を見せてくれました。それは日々の現実では見えないけれど、私たちにとって計り知れない価値のある側面・次元です。しかし私たちは、その存在を長い間否定するよう条件づけられてきているのです。
擦り切れて古くなった信念や概念に、あなたがどれほど欺かれているのかを、この本が明らかにし、あなた自身の内なる目覚めへの導きとなるよう願っています。
内なる目覚めは、新しい目的の誕生となるのです。
『魂への旅』マイケル・J・ローズ 著/大亀安美 訳「はじめに」より
幼い頃から自然や他の小さな生き物との繋がりを深く感じていた。だが、その感覚をどう説明していいのか分からなかった。プロフィールにも「都会で生まれながら自然とのつながりを感じて育った」と書くものの、おそらくそんな単純な表現では私が感じている状態を伝えきれていないのは分かっていた。
この本には、そんな私が幼い頃から感じ続けている自然やすべてのいのちとのつながりの感覚が、マイケルの体験とともに詳細にリアルに描かれ伝えられていた。そう、これ!こういうことなの!!と、声を大にしてあちこちに伝えまわりたい気分だ(笑)
太古の暮らしの中で人々は、自然を聖なるものとして捉え、自然との関係を深めていました。ヨーロッパにあるのは、汎神論です。それはすべてのものに神が内在するという考え方です。しかし、私たちは、一般的なキリスト教に見られる自然と自分たちを分離させた見方を取り入れることで、自然や生命とのつながり、つまり自然や生命との全体的な関係を失いつつあります。
日本では、今日でもすべてのものに神が宿るとする神道の見方があります。オーストラリアにおいても、先住民は自然との全体的な関係を維持してきていますし、現在も彼らには自然の中に聖なる岩や聖なる土地があります。同じように、日本にも神が宿る岩や木々、聖なる土地などがあります。
この本の中で私を導いてくれた自然の偉大なるスピリット、「パン(牧神)」は神です。パンは自然や生命に対して深い愛と尊敬を持っている人たちと交流できるのです。
自然と人類が同じ意識を共有していること、その源は一つであることを受け入れることができるなら、私たちは自然や生命に対する愛と尊敬を育てることができます。さらに、私たちの自分自身への関わり方・関係によって、私たちの自然への関わり方・関係が限定されていることを学ぶでしょう。
私にとってパンは偉大な教師でしたし、今も教師です。この本の経験は、およそ二十年前に起きたことです。今日、パンと私との関係は変わりました。私は教えを受ける生徒から、パンと、パンの原理と、より深く統合するようになっています。
この本を読むことで、あなたと自然との関係が、あなたとあなた自身との関係が、より深まるよう願います。
マイケル・J・ローズ
オーストラリア・クイーンズランド州
著者のマイケル・J・ローズはパートナーと共に、メタフィジカルな世界を体験するプラクティスを提供するリトリートを世界各地で開いてきた。今年も来日される予定だったようだが、オーストラリアからの渡航が難しくなり中止となっている。次回のチャンスがあれば、ぜひお会いしたい。
今年の春過ぎから継続して参加していた合宿形式のとあるWSは、マイケルが伝える世界とは対極にあった。それゆえ、私にはとても窮屈なものであった。一連のWSを終えた時、一気に極から極へとシフトし、馴染みのある心地好い世界に舞い戻って来た。ここのところ、そんな解放感を味わっている。不自由な経験を経たからこそ、その世界を味わえることのありがたみや喜びをひときわ感じている。
言葉を超えた交流、フィジカルボディを超えた体感覚、命そのものとしてのふれあいをこれからは思う存分楽しんでいこう。